👑アカデミー賞エントリー作品👑豊治さんと一緒に・・・【ひいらぎハウス】
2023.02.20

豊治さんは、熊のぬいぐるみの名前です。
そして、豊治さんはご主人の名前です。
豊治さんと一緒に新入居されました。
とてもしっかりされた92歳の女性の方です。
ご自分の部屋とわかるように、前の施設で利用されていました。
引き続きひいらぎでも、豊治さんと一緒です。
球磨川の支流のある八代の坂本町から来られました。
他の入居者の方のスマホからの写真です。
この写真は偶然にも昨年復興支援で訪れた、再興時の穏やかな坂本町です。
こんなに風光明媚な場所は、2年前の人吉球磨の豪雨災害で風景は一変しました。
90歳になって、住み慣れた坂本町を離れることなど、思いもよらなかったと言われています。
熊日の「あれんじ」に偶然に坂本町の特集がありました。
その記事を基に故郷の話をされます。
そして2年前、令和2年7月の人吉球磨豪雨災害の事も・・・
懐かしい家族写真も持ってこられ、本物の豊治さんも紹介されます。
駅員をされていたこと。近くを通ったトンネルも豪雨で埋まってしまったこと。
災害で孤立した為、自衛隊のヘリコプターで宙づりになって助けられた事。
今なお、復旧されていない事等・・・
「家は3代も4代も住み続けられるものと思っちょりました」と言われます。
偶然にも熊本地震の災害が大きかった益城町へと転居されました。
災害後に住めなくなった自宅を離れ、八代のケアハウスへ
縁あってひいらぎハウスへと来られました。
自分の植物を持って、庭の草取りまで・・・
中央テラスの日当たりのいい場所へ、新聞記事やお好きな本を持って
「日に当たらんといかん」と日向ぼっこをされます。
「日焼けする」と帽子を被られます。
90歳で環境は大きく変化、それでも朗らかに忍耐強く生きておられる姿に頭が下がります。
新しい暮らしが平穏で、安心した暮らしになりますように・・
静かに寄り添い、見守りたいと思います。